なまらの憂鬱

怠惰に過ごした日々を猛省し、慎ましく生きるオッサンの話

オッサンのブログ 読者様

誰かに必要とされたことが無い。


物心がついた頃のことから思い出そうとするようなことは怠いからしないが、思い出す限り本当に無い。


無知な学生がデキ婚で産んでしまった子供(オッサンのこと)を大切に育てるわけもないので、両親にすら必要とされた事が無い。


転職先の仕事内容も、正直誰にでも出来るような仕事なのでオッサンである必要はない。


炎天下の日に、目の前で爺さんが倒れたので猛ダッシュで駆けつけ日陰で休ませた事がある。
額を切って出血、小刻みに震えて会話もままならい状態だったので救急車を呼んだ時の連れの婆さんの言葉が


「もう結構です。本当にもう結構ですから。」


お礼よりも先に、早くこの場を去れと言わんばかりの扱いである。


そんな誰にも必要とされたことが無いオッサンの糞ブログにも、ついに読者様ができた。

少なからずテンションが上がる脇汁まみれのオッサン。



しかし、誰かに必要とされているわけではない事実に変わりはない夏の日の午後なのであった。



なまら


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